池田町
地元の商品がこってコテ(たくさん)に集まった市場「こってコテいけだ」

(1)町民への地元産生鮮食品の購入の場の提供
(2)地産地消の促進と観光振興
(3)新たな雇用機会の創出

事例本文

2009年9月に地産地消を意識した地域密着型のコンビニ「ゆいマート」が池田町内に誕生した。

当時、池田町では相次ぐ商店の閉店により、町民が町外で買い物をしなければならない状況にあり、
移動手段をもたない高齢者には非常に不便な状況となっていた。

その一方、福井市内にある池田町のアンテナショプ「こっぽい屋」では、
池田町独自の農産物への認証制度「ゆうき・げんき正直農業」の
認証を受けた野菜が販売され、大好評となっていた。

農家以外の町民からは「地元産の農作物を町内で購入したい」
という要望がよせられていたことから、
池田町・地元の商工会・JAで構成するプロジェクト実行委員会が食料品などの「買う場」の確保、
観光振興を目的とした社会実験として「ゆいマート」をスタートさせた。

現在、町民に慕われていた「ゆいマート」は、さらに進化を遂げている。
池田町の特産品をメインに販売する観光物産店、
まちの市場「こってコテいけだ」として生まれ変わり2011年4月16日にオープンした。

この店舗は池田町の商品がこれでもかというくらいにたくさん、
つまり「こってコテ」に集められた実証実験店で、
2012年7月のオープンをめざして、様々な取り組みに挑戦している。

経営は、町と民間が出資している株式会社まちUPいけだが担っている。
店では、「ゆうき・げんき正直農業」に取り組む農家の野菜をはじめ、
特産品のミディトマトの規格外品でつくったトマトジュース、
池田町の特産品であるコシヒカリやままの水(ミネラルウォーター)、
池田町のゆうき・げんき正直農業認証の野菜を漬け物に加工した
「おこもじ生」などを販売している。

他にも、餅菓子をはじめとした加工品の開発や
地域の豆腐屋などの地元密着事業者で製造している商品を販売している。

店内のお惣菜やお弁当は添加物を入れず、食材は、旬のものを使用しており好評だ。
池田町産ということもあり、町内の馴染みのお客さんだけでなく、町外の人も購入していく。

毎月、さまざまな企画が展開され、また池田町のイベントとも連動し、
誰もが利用しやすい工夫がなされファンを増やしている。

このように地元産農作物で加工食品を開発し販売までつなげたことで、
農産物の販売量を増やすだけでなく、地域資源の有効活用度を高める効果も生んでいる。

また、地元産の有機野菜、豆腐、漬物などを地域住民が食べれば、
地域全体としてフードマイレージの低い暮らし方となり、
買い物に車で往復約50kmの距離を移動するのに比べて
環境に負担をかけない暮らしをしているといえる。

もう一点、特筆すべきは、「こっぽい屋」「おこもじ屋」
(野菜を漬け物加工する施設(同町農林公社運営の施設))
と同様に「こってコテいけだ」の事業が生まれたことにより、
新たな雇用の機会を創出していることだ。

まさしく、池田町がめざす地域循環型の環境保全型農業を促進することにより、
地域を住みやすくし、住む人を元気にしていっている。 

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自治体情報

自治体名 池田町(外部リンク)
都道府県名 福井県
人口 7,527人
部署名 (株)まちUPいけだ
TEL 0778-44-8040
FAX
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