磐田市
磐田市ほんものの協働事業提案制度

(1)市民・NPO 等と市が対等で協働する仕組み

(2)NPO の立場を尊重した契約制度

(3)磐田市協働のまちづくり推進条例に基づき実施

事例本文

最近、かなりの自治体で採り入れられるようになってきた協働事業提案制度。
しかし、単なるNPO への下請け事業の発注になっているもの、審査・採択過程で、
自治体や関心がある市民が事業を盛り上げ育てていくという観点のないもの、
事業実施段階での自治体の主体的参加がないものなど、協働とはいえないものも多くある。

磐田市の「協働まちづくり提案事業」は2009 年4 月施行の
「磐田市協働まちづくり推進条例」に基づき実施されているという
バックボーンがしっかりしている。

そして、従来の市が優位に立つ「委託契約」ではなく事業主体を
市と提案団体と位置付け、実施責任、権利の帰属などは応分にするなどして、
相互に対等な立場で自主性を尊重するという「協働委託契約」を行っている。

また、経費の中に対象事業にかかる事務管理費などが含まれており、
NPO が事業を有効に活用できる協議(関係課とのアイデア交換)、
公開の提案審査会(プレゼンテーション、審査)とすすむ。
また事業終了後には公開事業報告会が行われる。
事業年度は単年度だが、5 年を超えない範囲で3 回まで継続提案が可能となっている。
事業経費の上限は50万円である。

募集される事業は、重点課題テーマ部門と協働テーマ部門かある。
重点課題テーマ部門は2009年度が「地球温暖化防止! 今、わたしたちにできること」
2011年度が「地産地消 〜地域産業を活かす〜」。
そして協働テーマ部門は、総合計画に挙げられている全てのテーマが対象となった。

採用された事業数は2009年度は6、10年度は7、11年度は6である。

これまで実施された事業としては、外国人の就労援助を目的とする日本語教室を開催。
様々な団体が行っている環境保護活動のPRイベント。
子どもに対するすべての暴力防止プログラム「CAPワークショップ」を
子ども・大人それぞれを対象に実施。
正しい犬猫との付き合いのために、「シニア世代向けの犬の飼い方教室」。
無名の女性たちのDV体験手記をもとにした朗読舞台を上演。
市民農園や地場産品を活用し、国道150号沿いの活性化と食の拠点づくり。
子どもたち自ら弁当を作る出前教室を開催し、
食に関する知識・食への関心を深める啓発活動。
高齢化社会に向かい心豊かな生活を営むため、
住生活を見直すきっかけを作る事業等、多岐にわたっている。

自治体情報

自治体名 磐田市(外部リンク)
都道府県名 静岡県
人口 168,625人
部署名 市民部市民活動推進課協働・共生社会推進グループ
TEL 0538-37-4710
FAX 0538-37-5034
E-mail

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