水俣市
村丸ごと生活博物館

住む人々と地域、そして訪問者も元気になる「村丸ごと生活博物館」。今では、水俣で一番ホットな地域に。集落案内、食事提供、体験料などの収益で、集落の自治活動財源の確保も実現。

事例本文

農山漁村地域に対し従来の経済振興に加え、
住む人々と地域が元気になる生活支援を行う目的で
2001年に策定した「元気村づくり条例」に基づき、生活文化、自然、産業などを守り、
伝え、育てることに意欲のある地区を「村丸ごと生活博物館」を指定する。

目に見える建物や田畑、目に見えない知恵や言い伝え、
そこに住む人々村の全てを博物館に見立てた「屋根のない生活の博物館」であり、
住民の中から「生活学芸員」と「生活職人」をも認定する。
住民自身が自分たちの地域をよくするための仕組みである。

集落景観保全、生ごみ堆肥化、安心安全な素材の供給、環境保全型農業
環境に配慮した土木や住まいづくりなどから、地区で取り組む方針書を作成し
地区環境協定を全戸で締結。
自治組織で市に地区指定と生活学芸員、生活職人の申請を行う。

2011年度までに、頭石地区、久木野地区、大川地区、越小場地区の
4地区が指定されている。

訪問者数は、発足当時(2002年)の年間300人ほどから着実に増加し、
2007年以降は1000〜1500人で推移し、
「以前は、親戚ぐらいしかこなかった」地域に、
海外からの視察者も足を運ぶようになり、「村が化粧をするようになった」とも言われている。

大川地区では年1回、越小場地区では年2回の「村丸ごとバイキング」も定着し、
同2地区ではレシピ集「我が家のまんま」も製作・販売されている。 

一方、頭石地区では、地元のクリやゆずを用いた商品開発、一時加工受託の構想を描き、
地域住民の働く場を作ることで、現金収入増を図り、
後継者が生活博物館に携わっていけるような体制作りを進めている。

※ここで紹介した取り組みは環境首都コンテスト全国ネットワーク発行
「挑戦—地域から日本を変える—日本の環境首都コンテスト映像版先進事例集第2集」
でも詳しく取り上げられている。

自治体情報

自治体名 水俣市(外部リンク)
都道府県名 熊本県
人口 26,978人
部署名 環境モデル都市推進課環境モデル都市推進室
TEL 0966-61-1612
FAX 0966-63-9044
E-mail kankyo@city.minamata.lg.jp

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