北九州市
他には例がない充実度!子ども用環境教育副読本とその教師用指導書
学年に応じ、楽しく詳しく北九州市の環境について学べる子ども用環境教育副読本と、使いやすさにこだわった教師用環境学習指導資料。
事例本文
環境教育副読本は成長年齢に応じた5 段階で、
幼児用絵本(汎用型、大型、点字、音声CD の4 方式)、
小学生用(低学年、中学年、高学年で各1 冊)、中学生用があり、
学年に応じた構成になっている。
形態はフルカラーでイラストや写真を多用している。
中学生用のページを1 枚めくると、市のグランド・デザイン
「世界の
環境首都を目指して」がまず目に飛び込んでくる。
市の施策、
市民の取り組みについても十分なページを割いて説明。
各教科で活用できるよう工夫され、「英語でごみ出しについて説明してみよう!」のページでは、
英語を通じた
環境コミュニケーション法についても学ぶことができる。
教師用指導書は小学生用がある。
低・中・高学年用が1 冊にまとめられており、教師にとっては自分の担当する学年、
教科だけでなく、子どもが
学習する内容全体を踏まえた授業ができるようになっている。
また、活用できる教科・単元の例示、副読本の内容に対応した「活用ガイド」、
テーマごとのワンポイントアドバイス、具体的な発問例など、
授業内容の質を高める工夫が随所になされている。
中学生用の指導書は、自由に活用したいという教師の要望を受けてあえて作成していない。
数ある副読本、教師用指導資料の中でも、読みやすく、
学習効果も期待できるツールである。
なお、2009年度には
環境教育ワークブック「みどりのノート」の制作に取り組み、
2010年度に市内全小学生に配布した。
今までの副読本は「読むこと」が中心であった。
しかし、子どもたちに「自分で考え、実践する力」を身につけてほしいという観点から、
みどりのノートは自分が考えた事を自由に「書きこむ」ことができる構成となっている。
こちらも
小学校の教師が中心となって執筆し、地域の具体例とともに
新エネルギーにも焦点をあて、
小学校各学年の
学習に関連させた総合的、
体系的な内容になっている。
なお、ここで紹介した副読本のうち、「
小学校高学年用/みんなで守ろう!!きれいな地球」
については、別途、市が実施している
環境首都検定のジュニア編のテキストと位置づけられ、
引き続き活用されている。
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