白川郷(しらかわごう)は、岐阜県北西部の庄川流域の呼称で、白山の西麓に当たる。すぐ下流の富山県南西部の五箇山と共に、合掌造りの家屋があることで名高い。
大野郡白川村と高山市荘川町(旧荘川村)および高山市清見町(旧清見村)の一部に相当し、白川村を「下白川郷」、他を「上白川郷」と呼ぶ大野郡。今日では白川村のみを指すことが多い。
白川郷の荻町地区は合掌造りの集落で知られる。独特の景観をなす集落が評価され、1976年重要伝統的建造物群保存地区として選定、1995年には五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
白川郷の荻町地区は、今も実生活の場として使われているところに価値があり、それが他地域の合掌民家集落と違うところである。「世界遺産白川郷合掌造り保存財団」などがその保存にあたっている。毎年1月と2月頃の週末には夜間ライトアップが行われる。なお、2019年からライトアップ見学は完全予約制となった。
白川郷は五箇山と共に「平家落人伝説」があるが、はっきりとしたことは分らない。平家落人伝説(南砺市文化芸術アーカイブズ、2019年)合掌造り集落は隠れ里?「平家の落人伝説」白川郷や五箇山にも(岐阜新聞Web、2022年4月22日)