長崎市
人を活かす まちを活かす“さるく観光事業"で街が元気になる

(1)現市長の"市民が全員プレイヤーの地域づくり"を目指したいとする原点の事業である。
(2)さるくガイドはすべて公募によって決まり現在約430人。長崎国際観光コンベンション協会と事業者、団体、ガイドが一緒になって年間企画をおこなうなど、地域の多くの市民がかかる仕組みがあり、
観光の切り口で、商店街の協力や、市民のおもてなしなど、街を元気にする生きがい対策にまで進化している。
(3)さるくメニューは、"遊さるく"、"通さるく"、"学さるく"から、さらに事業者がかわる"食さるく"、小学生がかかわる"子供さるく"が加わりますます進化している。

事例本文

長崎市は、2006年4月1日から212日間、斜面都市長崎の地形特性や歴史文化を活かし、
日本ではじめてのまち歩き博覧会"長崎さるく博‘06"を開催した。

"さるく"とは、街をぶらぶら歩くと言う意味の"長崎弁"。
さるくガイドがそれぞれのコースを案内し観光客と市民が触れ合う
新しい観光スタイルの仕組みづくりが評価され、日本グッドデザイン賞が贈られた。

その後2007年4月1日から"長崎さるく"として再スタートした。
さるくメニューには、特製マップを片手に自由に歩く"長崎遊さるく"、
長崎名物さるくガイドの説明を聞きながら歩く"長崎通さるく"、
専門家による講座や体験を通して、さらに深く探求する"長崎学さるく"から始めた。

当初は、長崎市が、さるく観光の企画・PRウェブサイトにかかわり、
事前申し込みが必要な"通さるく""学さるく"及び"さるくガイド"の日程管理は
長崎国際観光コンベンション協会が受け持っていたが、
2010年度から長崎さるくに関する企画・運営・PRまでの全てを
長崎国際観光コンベンション協会が担い、事業を進めている。

また、市民が得意なところでかかわることのできるさるく観光は、
地域の人材発掘にもなっている。
2008年には見やすい、わかりやすい「さるく立体マップ」を地元大学生のグループが制作し、
行政市民、大学とのパートナーシップも深まっている。

また市民参加型の長崎さるく観光の仕組みづくりとノウハウは、
全国に情報発信され、(社)日本観光協会の優秀観光地づくり賞の金賞を受賞している。

近年さるくメニューは、事業者の視点から"長崎食さるく"が加わり、
魚、野菜等旬のものやスイーツ、伝統料理など、
地域とっておきの食の魅力情報発信になっている。

また2010年からは、"子供さるく"が始まった。小学生や学校を公募によって選び、
さるくガイドが出向いて、子供さるくコース研修、リハーサル、
実践までの子供さるくガイドを養成する。

総合学習の一環として平和、歴史、地域学習にもなり、参加校が増えている。
6年生がさるくガイドになり、下級生を案内した事例もある。
その他、長崎の夜のナビゲーターさるく、外国人向けさるく、などますます充実している。

2012年4月からの事務局体制は長崎国際観光コンベンション協会に、
長崎市から職員を派遣し、「攻めの事業推進」を図っている。

今後、龍馬の道に沿った5つのエリア地域活性化をめざす"まちぶらプロジェクト"など、
行政市民、事業者の協働の相乗効果とまちづくりは、
市民力と職員力が統括された地域力になろうとしている。

自治体情報

自治体名 長崎市(外部リンク)
都道府県名 長崎県
人口 443,766人
部署名 長崎市経済局文化観光部観光政策課
TEL 095-829-1152
FAX 095-829-1232
E-mail kankoseisaku@city.nagasaki.lg.jp

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