ニセコ町
住民自ら考え、行動するまちづくりのための文書管理と情報共有
ニセコ町では住民によるまちづくりのため、まちの情報は住民のものという考え方に基づいて優れた文書管理システムを導入して情報公開を行っている。毎年発行の予算説明書は住民にわかりやすい工夫がなされ、全戸配布をしている。
事例本文
■文書管理 ファイリングシステムの導入
ニセコ町は、全国に先駆けて
情報公開、
住民自治の
まちづくりを進めてきた町である。
町が保有する情報は本来住民のものである、として、
1999年にニセコ町
情報公開条例を制定し、
情報公開を進めてきた。
これは、
まちづくりの基本は町民が自ら考え、行動することにあり、
そのためには同じ量・同じ質の情報が必要であるという考え方に基づいている。
2000年からファイリングシステムを導入し、
ルールに従って分類されたフォルダに入れ、
キャビネットに納めて管理している。
文書の私物化を廃し、必要な文書は誰でも30秒以内に検索可能であり、
担当者がいないからわからないという状況をなくしている。
ウェブ上でももちろん
情報公開をしている。
既に構築されていたLAN
環境を活用し、
全ての端末からデータ入力や情報検索を可能にした「文書
目録公開システム」を開発。
フォルダ分類項目も役場の
ウェブサイト上でも検索可能で、
町がどのような情報を持っているのか、町民はこの分類項目を見て知ることができる。
■
予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」
また、情報共有の手段の一つとして、1995年から
行政用語を極力使用しない、
わかりやすい
予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」を毎年、全戸配布している。
この説明書は
行政用語を極力使用しないように配慮され、
単位も「千円」ではなく「万円」を使用し、
毎年見直しをして、新しい
指標を導入するなど
住民にとってわかりやすくなるような丁寧な工夫がなされている。
文書管理のシステムは現在全国各地で導入されているが、最初期に導入し、
役場発行の冊子も必要に応じて全戸配布するという細やかな情報共有を基盤とした
住民自治の
まちづくりを進めているニセコ町の取り組みは、
ベストプラクティスに値する優れた事例である。
自治体情報
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