岡崎市
男子家事能力開発講座「男も家事ろう!」
男女共同参画の一環として男性の家事支援事業を実施、この中に環境をテーマとした講義を入れ、実際の家事を行なう中で、環境に配慮すべきことが多くあることを、実践と絡めながら普及している。
事例本文
わが国では男性の
家事・
育児にかける時間が大変少ない。
子どもがいる世帯で夫が
家事・
育児にかける時間は1時間にも満たないのが現状で、
先進国では最低の水準となっている。
男性の
家事参加を促進することは
ジェンダーの視点だけでなく、
日常生活における
環境の取組みを理解・推進するうえでも大きな役割を果たすことになる。
岡崎市では、
男女共同参画の一環として、男性の
家事能力を高める
支援事業を実施している。
家事能力は生まれながらに持っているものではなく、経験と慣れによるところが大きい。
家事をしたことがない人には、どう動けばいいのかわからないだけで、
慣れることにより、
家事のストレスは軽減されていく。
岡崎市の
男女共同参画の講座には
環境をテーマとした講義を入れている点がとてもすばらしい。
「男も
家事ろう!男子
家事能力開発講座」と名付けられたこの講座は、
2009年度から始まり、これまで32回実施。
日曜日午前中の毎回2時間、全6回参加が条件(初めて受講される人を優先)で募集された。
内容は、「洗濯・整理収納・買い物・料理(2回)とエコ生活推進」
というテーマで実施されており、各講義では、アイロンがけ、買い物、整理収納、
食事などを実体験するとともに、それぞれどのような
省エネ、
環境配慮ができるかを具体的に教える。
男性を対象に連続6講座であるが、特に「エコ生活推進編」は
環境に特化した講座で、
理解しづらい
ごみ分別を、擬似ごみを分別して実体験したり、
「
環境家計簿で年間1万円も得をする」と銘打った市職員と
地球温暖化防止隊(
市民団体)の講義により、
省エネ行動やエコ生活のポイントを学んでいる。
職場では
環境の取組みを実施していても、
家事に無関心では、
環境の取組みを推進していることにならない。
また、
環境に携わる仕事をしてない男性は
家事の経験から
あらたなビジネスチャンスにひろがる可能性もある。
今やどの職種でも
環境を意識してないビジネスは成り立たない時代である。
男性の
家事能力を高めることは生活力を高めること。
家族にも歓迎されることでもあることから、この講座をきっかけに
環境に関心のない男性が生まれ変わるかもしれない!
自治体情報