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第三セクター(だいさんセクター)は、第一セクター(国及び地方公共団体が経営する公企業)や第二セクター(私企業)とは異なる第三的方式による法人。略称は三セク(さんセク)。
意味は以下の2つだが、日本では主に2の意味でこの語が使われることが多い。日本では、日本国政府または地方公共団体(第一セクター)が、民間企業(第二セクター)と共同出資により、独立した事業主体として公共性・公益性が高い事業を行う法人である。多くは設立が比較的容易な株式会社・社団法人などの形態を採る、『半官半民』の中間的な形態である。
第三セクターは法的に概念が規定されている訳ではないが、広義では地方公共団体が出資又は出捐を行っている民法法人及び商法法人を指す「第三セクターに関する指針」(平成11年5月20日 自治政第45号自治大臣官房総務審議官通知)。
狭義では、地方公共団体等が25%以上の出資・出捐を行っている法人を指す。
なお総務省の『地方公社総覧』や『第三セクターに関する指針』では、広義の第三セクターに地方公社(地方住宅供給公社・地方道路公社・土地開発公社)を加えたものを、「第三セクター等」と定義している。
当初、日本国有鉄道及びJR各社の赤字ローカル線(特定地方交通線)を引受ける事業主体としての第三セクター鉄道で知られるようになったが、それ以外にも大阪府都市開発(当時、現社名:泉北高速鉄道)大阪府等が出資していたが2014年7月に保有株式全てを南海電気鉄道及び関連会社に売却し、純粋な民間企業となっている。 等「民間活力の活用」というスローガンの下、地域振興等を目的とした第三セクター会社が設立されており、1980年代後半以降は政策的に各地に広がった。
なお、この意味での第三セクターという用語が日本で公式文書に初めて用いられたのは、1973年(昭和48年)に第2次田中角榮内閣の元で閣議決定された「経済社会基本計画」である。
第三セクター等の数は、2023年3月現在、社団法人・財団法人が3065法人。会社法法人が3311法人。地方三公社が651社総務省『[https://www.soumu.go.jp/main_content/000920230.pdf 第三セクター等の状況に関する調査結果の概要(令和5年3月31日時点)]』</ref>。
国際的には、第三セクター(サードセクター)とは、NPO、市民団体その他の民間の非営利団体を示す。
英語圏(特にイギリス)では、NPOや慈善団体など、公共サービスを提供する民間団体のことを指す。
このような団体は、日本では第四セクターと表現することが多い。