熊本市
市民とともに展開する節水市民運動
(1)「熊本市節水推進パートナーシップ会議」を設置し、市民とともに節水行動計画を策定。
(2)市民1人1日あたりの生活用水使用量を10%削減する目標値を設定し、夏季には実際の生活用水使用量を毎日公表。
(3)節水器具普及協力店を登録して購入の促進を図り、市民組織である「わくわく節水倶楽部」を中心に節水の輪が広がっている。
事例本文
熊本市は、約73万
市民の
上水道水源を100%
地下水で賄っている。
近年、
地下水が減少しており、
地下水採取量の約7割は
市民の生活用水で
その使用量も他
都市と比較して多いことから、
市民協働での
節水運動に取り組んでいる。
2004年、公募
市民らによる「熊本市
節水推進
パートナーシップ会議」を設置(2011年3月廃止)。
全市的な
節水運動の展開に向け策定した「くまもと湧く湧く
節水行動計画」に基づき、
2005年度から熊本
市民総参加で
節水に取り組む「
節水社会実験」を実施した。
2008年度からは「
節水強化月間」に名称を変更し、
水使用量の増加する夏季を中心に事業を拡大展開してきた。
2011年度からは夏季を重点期間としながら、年間を通して
節水に取り組む
節水市民運動を展開している。
節水市民運動では熊本
市民1人1日あたりの生活用水使用量を
2002年度の平均約254リットルから10%削減した230リットルにすることを
目標にしている。
特に水使用量の増加する夏季の期間は、
市民1人1日あたりの生活用水使用量を毎日公表し、
節水を強く呼びかけるとともに、登録している
節水器具普及協力店の協力の下、
購入の促進を図っている。
また、
市民組織である「わくわく
節水倶楽部」を中心に
節水の輪も広がっている。
熊本市の生活用水使用量は2010年度において一人一日あたり約235リットルとなった。
断水経験がある福岡市の200リットルなど九州の主要
都市と比較すると
まだまだ多い傾向にあるが、長年の
節水市民運動の浸透により、
1人1日あたりの生活用水使用量は毎年着実に減少して
目標値230リットルにあと約5リットルと迫っている。
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