講義(こうぎ、lecture)は、大学などの高等教育機関における授業の一方法である。座学とも呼ばれる。大学設置基準(文部科学省令)では、授業の方法として、講義、演習、実験、実習、実技が定義されている。
講義は、教師が自分が作成してきたノートを読み上げるという形で行われることが多い。これはマックス・ウェーバーの『職業としての学問』に典型的に紹介されているように、ドイツ型の講義である。ドイツ語の講義Vorlesungは、「朗読」の意。一人の講師が担当するほか、外部講師による講演会や複数の学内外の講師による講演会もある。英語のlectureの元は、「読む」の意。アメリカの講義は、古典的には、学生に教科書を暗唱させ、正確に暗唱できるかチェックするというものであった。ただし、当たっていない学生は居眠りをする事が多々あるため、lectureは動詞として用いられる時は、「講義する」の他に、「叱る、小言をいう」という意味もある。講義は、一方的なものとなりがちなので、演習、実習などと合わせて、相補的な組み合わせで教育効果を上げるように配慮する。ただし日本では、カリキュラムで組み合わせるのが主であり、一つの授業科目で複数の授業方法を組み合わせる方式(週に講義一コマ演習一コマとするなど)は、まだ普及していない。