安城市
持続可能な地域社会をめざす ESD人材養成
(1)NPO法人の提案を市にとって必要なものに修正し事業化
(2)持続可能な社会を築く、その基礎のひとつとなる自治体職員の養成という明確な目的
(3)1回5時間9回の連続研修を、公募に応じた者を中心に連続受講
事例本文
安城市では、「
市民とともに育む
環境首都・安城」の実現のために、
職員向けの「
人材育成プログラム」として連続
研修を実施した。
もともとは
NPO法人持続可能な開発のための教育の10年推進会議(
ESD-J)が、
安城市に対して、
環境首都づくりの担い手になる
市民、職員合同
人材養成
研修を提案したが、
市では
市民とともにプロジェクトをつくる職員の力がまだ不足していると判断。
その前提として職員の養成を行うプログラムの作成を
ESD-Jに
委託した。
目的は、単なる知識の習得だけではなく、
持続可能な社会づくりに必要な分野をまたぎ、
つながりを持った対話、
協働、企画、問題解決力などスキルの向上、
そして職員一人ひとりの意識改革である。
全9回は「
持続可能な開発」を安城市にあわせてテーマ設定し、
各回
レクチャー2時間、
ワークショップ3時間で構成した。
ワークショップではテーマごとに安城市で何を取り組むべきかを議論するとともに、
全ての参加者が積極的に議論に参加する手法も学んだ。
受講したのは若手を中心とした職員で、公募に応募した人と
職場から推薦された人の計約30人であった。
各回のテーマは「
市民とともに育む
環境首都・安城」を実現するために
必要と考えられた次のものを設定した。
「
学習と
協働で生み出す、持続可能な
地域社会」、
「地球
環境問題と私たちの暮らし、安城市の未来」、
多様な人々が暮らすまちが抱える課題に取り組む・多
文化共生」、
「子供が育つ社会
環境、学校と地域の教育力の今」、
「これからの一次産業、農のあるライフスタイル」、
「
地域社会と
グローバリズム」、
「先進地から学ぶ・飯田市と北九州市の
環境首都に向けた取り組み」、
「
市民が元気になる秘訣、
協働がうまくいく秘訣」、
「安城
ESD・
環境首都づくりプロジェクトをプランする」。
受講した職員への終了後の
アンケート調査によると、
このような講座を他の職員に薦めたいとした人が100%であった。
自治体情報