高畠町
高畠町の笑エネキャンペーン夏と冬
住民参画により、行政だけではできなかった全町あげての省エネ活動になった。また、成功事例として全国からも注目され、情報提供している。
事例本文
高畠町では、2003年から2010年まで
「笑エネ
キャンペーン」というユニークなネーミングの
省エネキャンペーンに取り組んだ。
この
キャンペーンは、電気使用量を前年同月と比較し、その削減率を世帯ごとに競うもので、
実施した間に参加した世帯は延べ9140世帯以上、高畠町の総世帯数の7200世帯を超えた。
また、そのうち電気の検針票まで提出した世帯は55.8%にのぼった。
■
住民参画で関心をたかめるアイデア
このような高い参加率は、
行政だけでなく住民が一緒になって、
キャンペーンの企画から実施までを担う
実行委員会形式をとったからだ。
実行委員会のメンバーは、
行政の
環境政策への意見をもらっている
環境にやさしい
まちづくり町民会議と、
研修を受けた住民を町が認定し、
環境学習などで活躍する
環境アドバイザー、
行政となっている。
実は、この
キャンペーン、始めた当初は夏と冬に3ヶ月ずつ期間を設けて普通に
「
省エネキャンペーン」として実施したという。
しかし、
環境や
省エネにあまり関心が高くない人にも参加して欲しいという思いから、
期間を3ヶ月から1ヶ月に短縮、ネーミングは「
省エネでお金が節約、 笑いがとまらない」
など参加者への訴求力があり分かりやすい「笑エネ
キャンペーン」とした。
また、電気の検針票を見るだけで前年同月比が簡単に比較できるなど面倒がかからず参加でき、
副賞(2005年の1位副賞は10 万円相当の
省エネ冷蔵庫)を奮発して豪華にしたことで関心を集めた。
■取り組みを具体的に紹介
他にも
キャンペーンパンフレットには具体的で
すぐできる工夫が楽しく紹介され関心を高める工夫が見られる。
例えば「照明1コ取っぺ」で1,260 円減、「便座ふた閉めっぺ」で3,340 円減、
「電気ポットコンセント抜べ」で2,450円減、
「保温ポットに変えれば電気代ゼロ」で6,500 円減など、
地域ならではのユニークな
省エネアイデアが満載だ。
そして、印象に残る
PR をと、地元ケーブルテレビCM への出演やラジオCM を作成。
ラジオCM では実行委員の家族の子どもも収録に参加。
セリフ、 配役、録音とすべて実行委員の手作りで、多くの人がかかわって完成させた。
このように、参加を促進する工夫を実行委員会で重ねていった結果、
全7回で削減電力量は約212,340kwhにもなった。
■他
自治体への波及と交流
高畠町の笑エネ
キャンペーンの成果は、山形県下のみならず、
他県の
自治体からの関心を集めており、参考にして実施するところも現れている。
そして、
キャンペーンをきっかけに
自治体間の交流も生まれている。
自治体情報
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