田舎(いなか、)は、都市、都会、都(みやこ)などの対義語となる概念。
本項では田舎(いなか)や田園(でんえん)、鄙(ひな)や郷(ごう、さと)と呼ばれるものについて解説する。学術や政策においては、「村落」「農村地域」「農山漁村地域」「多自然居住地域」などの表現が用いられることが多い。これらの表現は、焦点の当て方により使い分けられる。
「田舎」・「鄙」・「郷」とは、「都会から離れた土地」を意味する広辞苑 第六版「いなか(田舎)」、人口や住宅がまばらで辺鄙な地域を指す概念・用語である。もう少し具体的に言うと、農村・漁村・山村・離島などとなる。また、「田舎」は故郷を指す場合もある。
日本語の「田舎(いなか)」は、『漢書』などの漢籍にあった田舎(でんしゃ)に和語の「いなか」を対応するように訓だもので、『日本書紀』や『色葉字類抄』などで使用されており、『万葉集』では「居中」という訓の使用が確認できる田島優『あて字の素性:常用漢字表「付表」の辞典』 風媒社 2019年 ISBN 978-4-8331-2105-7 pp.50-51.。
「鄙」という字は訓読みでは「ひな」と読み、「鄙びた地域」・「鄙にはまれな」というように用いられている。「ひな」の語が確認されるのは、『魏志倭人伝』における「ヒナモリ」(九州北部の諸国に置かれた国境警備長)からである。鄙とは本来、近畿から見て、西方と北方を指し
画像:Montmoreau 16 Habitat rural&cultures 2013c.JPG|thumb|center|500px|フランス、シャラント県、のモンモレリアンの丘々。
画像:Paddy_fields_Japan_0884.jpg|日本の田園と民家
File:Arashimadake from Ohno 2002-6-10.jpg|日本の田舎