安城市
エコサイクルシティ計画安城市の自転車まちづくり
(1)ネットワークとしての面的走行空間整備
(2)まちの自転車屋さんを通じたユニークな自転車導入、整備支援
(3)自転車通勤への転換を促す社会実験
事例本文
安城市は2007年度、エコサイクルシティ計画を策定した。
同計画は「意識づくり、空間づくり、仕組みづくり」の3つの方針の下、
自転車を一番に利用する人の割合を2006年度の19%から
2014年度に30%にすることを
目標としている。
まず、意識づくりでは、チャレンジ・エコチャリ通勤という
社会実験を実施した。
2008年11月〜12月にかけて行われた同実験には106人が参加し、
そのうち96人が
自転車通勤に取り組んだ。
この実験では、1ヶ月間で参加者の走った総走行距離は、通勤で17,081km、
通勤以外では24,350kmとなっており、
参加者の60.3%からは今後も継続したいという好意的な回答を得た。
2009年には企業に対する3ヶ月間の貸し出しの実験を実施した。
参加した19人の総走行距離は5617.1km、平均7.1kmであり、
終了後の
アンケートでは16人が積極的に利用する、またはできる限り利用すると回答した。
また、空間づくりでは、2014年度を
目標に全長74.5kmの
自転車ネットワークの整備事業が進められている。
市内の南北方向に4つに枝分かれしながら走る
明治用水緑道を主要幹線とし、
東西の補助幹線を整備しネットワーク化することをめざしている。
2011年度末までに、およそ4.9kmが整備されており、
主要幹線である
明治用水緑道は、1日約3,000台が利用している。
最後の仕組みづくりはユニークである。
「まちの
自転車屋さん」は、空気入れの無料貸出しや簡単な点検などのサービスを提供し、
楽しく新しい
自転車生活を提案する販売店を登録し、
店頭の看板、ステッカーなどにより分かりやすく表示する制度である。
「まちの
自転車屋さん」では、幼児2人同乗用
自転車、
電動アシスト自転車、
シニア向け
自転車を購入する際に、購入価格の1/3、上限4万円の市からの補助が受けられる。
また、
TSマーク更新のための整備に対しても1/3、上限500円の補助が受けられる。
また、
自転車マップを作成し、市内のまちの
自転車屋さんの位置を掲載するほか、
市内の
自転車道や、走りやすい道、走りにくい道、危険箇所や坂道などの情報を掲載している。
その裏面には
自転車の
まちづくりや乗るときのマナーについての情報も掲載している。
また、市内には11か所に
レンタサイクルの拠点を設置し、60台の
自転車を配置している。
このように安城市ではエコサイクルシティ計画に基づく、
総合的な
自転車利用の取り組みを進めている。
自治体情報
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