元々は対面による会話なども含めていたが、現在は調査研究の方法として、質問紙法をさす場合が多い。社会調査の手法の1つとしても知られている。アンケートという語はフランス語に由来し、英語ではサーベイ(survey)またはクェスチョネア(questionnaire)という。
複数の人に対して、同じ質問をすることによって、比較できる意見を集める。さらに回答も定型化することで、意見を明確化するという目的がある。
例えば、政治的な事柄をインタビューすると、人によって理解の仕方や表現が異なり、かつあいまいで細かい比較が難しいのが普通である。しかし定型化した質問と回答選択肢により、回答を比較できるようになる。
また、ちょっとした言い回しによって反応が変化する質問でも、定型化することで、安定した回答が得られるというメリットもある。その特性を生かし、一斉配布やコンピューターによる質問などにも活用されている。
不特定多数への質問だけではなく、専門集団の意見を整理するために使うという形も調査ではよく見られる。例えば、雑誌業界団体が、発行回数や販売方法など多様な雑誌の実態を整理した会員録を作る場合、アンケートによる調査が必要になる。
誰でも簡単に実施できる反面、集計した数字の解釈を誤解せず、正しく理解するには、世論調査や統計学の知識が必要になる場合も多い。調査の経験や目的なども作成上必要となる場合が多い。何を質問して何を知るという計画がないと、分析しても実態を理解出来なくなるからで、アンケートの作成についての専門的知識が重要になる。
また、一部では意図的に結果を操作し、実施者が主張する、あることに対する支持がさも多いように見せかけるアンケートが存在するとの主張も存在する。
Windowsや、Google社製品(Chromebook等)などで、「フォーム」という名前のアプリがある。
このフォームは、アンケート作成ができるアプリで、学校などでも活用される。
更に、小学校などで「GIGAスクール構想」が行われたことにより、このコンピューターアンケート作成サービスである「フォーム」が活用されている。
Kahoot!などのように、クイズを出題・回答することもでき、GIGAスクール構想下での必要性も上がっている。
身近なコンピューターを使用することもできるため、インターネット社会の今日、重宝されるアイテムである。
更に、自らが質問して回答を閲覧することもできるため、会社員や教師にとっては欠かせない物となりつつある。
しかし、職場や学校で使用する分には安全と言えるが、不特定多数が回答することのできる、主にインターネットで配布されている物は、個人情報特定・悪用に繋がる可能性もあるため、注意が必要である。
更に、アクセスしただけでコンピュータウイルスに感染するリスクもあることから、コンピューターでのアンケートは、「楽ではあるが危険性も伴う」ということになる。
コンピューターでのアンケートの安全性に対する対策も(セキュリティ対策)必要となってくる。