水俣市
水俣独自の「旅館・ホテル版環境ISO」と「畜産版環境ISO」

地域に広がる「環境にいい旅館・ホテルづくり」で、全国からのエコツアーに対応。また、地域ぐるみで安心・安全なものづくりを進めている水俣の生産者に、さらなる食の安全確保を促す新たな取り組みとしての「畜産版環境ISO」。

事例本文

着々と歩みを進める水俣市の「環境モデル都市づくり」は、
いまや観光資源ともなり、全国各地からのエコツアーも増加している。

それらの訪問者が宿泊する施設にも、きちんと環境保全に取り組んでもらうため、
水俣市は「旅館・ホテル版環境ISO」のマニュアルを作成した。

観光協会などを通して登録を呼びかけ、2010年までに8施設(旅館6、ホテル2)が認証を受けた。

施設の判断で12項目から24項目までの取り組みを宣言し、
事務所だけでなく案内板にも方針や理念を掲示し、施設側はもちろんのこと、
利用客にもごみ分別などへの協力を呼びかけている。

各施設は月に1回取り組みの実績を記録し、職員ミーティングなどで見直し
改善を進めており、成果として2つの施設では経費削減も報告されている。

一部のエアコンを扇風機に変更、自動販売機数の見直し適正配置、
生分解性の高いシャンプーへの切り替え、廃食油石けんの使用、
ティーパックを粉タイプに変更、紙コップ廃止、いけす使用の中止、
古くなったバスタオルをバスマットとして再利用など、
各施設が職員の意識向上に伴った地道な取り組みを始めている。

牛海綿状脳症(BSE)の国内発症の確認後、水俣市内の畜産農家においても
出荷できないなどの深刻な影響が出た。
そのため、自然環境に配慮し、安心・安全な環境にいいものづくりを進める
畜産環境ISO」を創設。肥育態勢の安全性を保証し、
「水俣産は安心」という信用確立をめざしている。

一方で、畜産農家は環境・健康に配慮した安心・安全な
環境にいいものづくりに向けての行動を宣言し、役割分担し行動を記録、
定期的に行動・記録を見直すシステムを構築している。

仕組みは、このシステムを構築している畜産農家に対して市が
畜産環境ISO」として認証するというもの。
畜産農家は、「省エネ」、「省資源」、「畜舎の美化」、「水質汚濁、悪臭対策」
「地元産飼料の利用」、「自家配合」、「肉骨粉入り飼料の不使用」など
31項目の中から5項目以上を申請。
市が審査を経て認定することになっている。

有効期間は3年。認定者は、2002年度に3名
(ぼくらグループ(有)白川養鶏場・白川治、モンヴェール農山・農山照夫、
水俣エコ牛乳・湯野薫)

その後、2010年度には、内1名が環境マイスターに認定(認定部門:牛乳・乳製品)
されている。

本取り組みに関しては、次の事例もベストプラクティスに選定されています。
★H31宮北 学校版/保育園幼稚園環境ISO制度

自治体情報

自治体名 水俣市(外部リンク)
都道府県名 熊本県
人口 26,978人
部署名 環境モデル都市推進課環境モデル都市推進室
TEL 0966-61-1612
FAX 0966-63-9044
E-mail kankyo@city.minamata.lg.jp

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