ニセコ町
環境基本計画の進行管理、事業評価を住民主体でわかりやすく
(1)住民参画で策定した環境基本計画の進行管理、評価を住民と協働で実施
(2)住民とともにわかりやい評価と報告書を作成
(3)「プロセス評価」と「アウトプット評価」を組み合わせた2段階での評価
事例本文
ニセコ町は、日本初の
自治基本条例を制定したように、住民参加度の高い
自治体である。
環境基本計画づくりについても「町民で考える組織がないと困る」という声から、
川や花などに自然に詳しい住民などに声をかけ、集まってできたのが「
環境を考える会」。
毎月1回メンバー(主だったメンバーは約10人)が集まる日を町内の有線
放送で案内した。
そのため、開催当日に委員以外の町民が参加することもできた。
環境を考える会は、開拓時代のたたずまいを今も残している
個人宅周辺のマップづくりなどをテーマに実施した
環境マップづくりに中心的にかかわり、
水源地・河川の状況調査などのデータ集めを行い、
環境基本計画づくりの議論・骨格づくりを行った。
役場職員も集まりの日には参加し連携をうまくとって議論をすすめていき
2002年3月に
環境基本計画が策定された。
ニセコ町では、その
環境基本計画の進行管理を、
計画の速やかな進行と課題点の速やかな施策への反映を可能にするため、
住民主体の評価作業部会をつくり、「プロセス評価」「
アウトプット評価」を組み合わせた
2段階での評価を行った。
「プロセス評価」とは、年度ごとに評価を行う場合、
出てきた課題を反映させるまでに1年のブランクがあくことを考え、
当該年度の途中で計画進行状況の点検・評価を行うものである。
各担当課がまとめた進行把握状況に対し、評価作業部会が点検・評価し、課題を抽出する。
年度内の
目標に対しての進行状況が把握できるため、
進行が遅れているものについては、速やかに実行されるよう促す。
「
アウトプット評価」とは、年度後に当該年度の進行状況を評価するもので、
環境白書としてまとめられる。
施策・課題を指定されたフォーマットに、各担当課が回答し、
町民生活課が一次草稿としてまとめる。
それを部会が評価し、各課に点検を依頼する。
この作業が繰り返され、
白書としてまとめられるのである。
また評価を住民にも町職員にもわかりやすいものにするため、
委員の意見に基づいて工夫が凝らされた。
評価尺度を、最終年(2011年)到達
目標に対する達成度合いと、
当該年度の達成
目標に対する達成評価の2軸として行い、事業の見直しに役立てている。
評価作業部会は、毎週もしくは隔週と頻繁に開催される。
住民の委員が参加しやすいように会議は夕食後の時間に設定されている。
また必要に応じて現地視察も実施した。
このような
住民参画での事業評価と、それを活かした事業見直しの仕組みは、
現在においても他の
自治体では見られず、現在は実施されていないが極めて先進的な仕組みと言える。
自治体情報
自治体名 |
ニセコ町(外部リンク) |
都道府県名 |
北海道 |
人口 |
4,823人 |
部署名 |
企画環境課環境エネルギー係 |
TEL |
0136-44-2121 |
FAX |
0136-44-3500 |
E-mail |
|
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