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水力発電(すいりょくはつでん、)とは、水の持つ位置エネルギーを利用して、落水や流水により水力で羽根車(はねぐるま)を回し、それによる動力で発電機を回して電気エネルギーを得る(発電を行う)方式のことである大辞泉「水力発電」。略称は「水発(すいはつ)」「水力(すいりょく)」。
水力発電は発電の一方式であり、水力で発電機を動かし電力を生む方式のことである広辞苑第六版「水力発電」。ダム式、水路式、揚水式などがある。
また、水力発電は、個人が小さな水力発電装置を自作・設置して行うこともでき川上博『小型水力発電実践記: 手作り発電を楽しむ』パワー社、2006、ISBN 4827722870、特に小規模の水力発電を小水力発電(マイクロ水力発電)という。私道脇の水の流れ、小川、渓流などの、比較的小さな水の流れを利用して水力発電を行う。他の水力発電と比較し、環境への負荷が小さいため、次世代の水力発電として注目されている。ただし河川や湖沼、用水路などの水の利用については水利権が設定されているため、権利者との協議や許可申請を行う必要がある。発電に使用した水を元に戻しても、水流や水質の変化が発生するためである。
一般には、発電の歴史の中で果たしてきた役割の重要さ、発電量の大きさ、その設備の雄壮な外観などによって、水力発電の中でも特にダム式のものや大河を利用したものがよく知られている。
自然に流れる水の力を動力として利用するという考えは、古代より続くものである。例としては、流れる水の力を水車によって動力にし、製粉・紡績などを行っていた。
1832年にフランスのヒポライト・ピクシーにより現在の交流発電機の原型となるダイナモが発明され、1840年にはイギリスのウィリアム・アームストロングが水力を動力源とする水力発電機を発明した。