高畠町
グリーンコンシューマー から始まる3年間の環境学習プログラム
中学からグリーンコンシューマー育成のための授業を実施。総合学習担当教員、担任、環境アドバイザーが連携して授業を進める。また、中学生が環境学習を通して「自ら考え、学んだこと」を、自分たちの学習だけで終わらせるのではなく、地域への情報提供として発信する。
事例本文
高畠町では、
中学校での
環境教育を体系的に実施するため、
1 年生で
グリーンコンシューマー学習、2 年生で
省エネやごみをテーマに
学習するなど、
環境学習に連続性を持たせ継続的に取り組んでいる。
そして、最終的に3 年生では、「自分たちで見つけた課題を自分たちで考え、
その解決の方法を自ら実践する」ことをめざしている。
■1年生から3年生までの体系的な
環境学習
1年生の
学習「
グリーンコンシューマーになろう」では、
暮らしと地球
環境のつながりを知り、どのような行動が大事なのか考え、
選択できようになる
学習を行っている。
2年生では、これまでこみや
省エネについて学び、
人に思いを伝えることを経験する「
環境CM」づくりに挑戦している。
コンセプトづくりから台本づくり、配役、収録、編集までを生徒自身がこなす。
環境CM制作を通じて、
環境問題の本質をいかに伝え
実践する人を増やしてゆくのかを学んでいる。
また、3年生では「
環境のためになにができるのか」をテーマに、自分たちだけでなく、
地域の人たちも巻き込んでの活動へ広げている。
生徒は、
CO2 削減に取り組む活動をしている人たちや役場、
企業の人も対象とし取材活動をする。
個人商店や一般家庭、
環境アドバイザーにいたるまで町内のありとあらゆる人々が対象だ。
生徒自らが聞き取り調査や写真撮影から編集まで行っている。
■地域へ情報発信
環境や地域を大切にしている大人との交流は
生徒たちと地元住民との
コミュニケーションを深める貴重な機会になっている。
また、完成した
環境レポートは地域への情報発信ツールともなっており、
中学生が得た知識と経験を、地域の人たちに還元することをめざしている。
中学生にインタビューをうけた地域住民は、中学生の
環境意識の高さを知り驚く一方で、
自らもさらに活動を広げようと気持ちが新たになったり刺激をうけたりしている。
このような体系的な
環境学習プログラムが創りだせたのは、
今までの学校、
教員、
環境アドバイザー、役場の連携による
地道な
環境学習の取り組みによる
信頼関係が構築できてきたからこそである。
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