飯田市
ムトス飯田市民ファンド
飯田市内に主たる事務所のあるNPO法人へ、無利子で活動資金を貸し付けする仕組み。
事例本文
NPOが自律的、継続的な事業をしようとすれば運転資金が必要になる。
しかし安定して資金を得られているところは少ない。
また民間
金融機関にお金を借りれば
利子を払わねばならない。
本来的にストックを持たない
NPOにとってはハードルが高いのが現実である。
そこで、飯田市は
一般社団法人ムトス飯田
市民ファンド(事務局:飯田市)を立ち上げ、
NPO法人を対象に事業資金として無
利子(
NPO法人の事業以外の社会貢献活動を行うことを利息と捉える)で
上限100万円、貸与期間2年以内で貸し付ける仕組みをつくった。
2009年度当初は、貸付の原資を、
市民の自主的な活動に対する助成や顕彰を行う
官民
協働組織「ムトス飯田推進委員会」の基金からの拠出でまかなったが、
現在は、本ファンドの主旨に賛同いただいた
市民からの
寄附を融資原資として活用している。
さらに、ムトス飯田
市民ファンドはお金を貸し付けるだけではなく、
貸付先の
NPO法人へのアドバイス、フォローアップとして、助成事業や
NPO関連情報の提供などを行っている。
立ち上げから3年目を迎えようとしているが、
NPO法人の現状を把握するなかで、
補助金や
助成金などの資金が入るまでの繋ぎ資金の
需要があり、
融資枠を拡大して対応してきている。
既に国内では
NPOによる
NPO向けバンクは複数できているが、
あえて
自治体がかかわり
NPOが継続的な事業を通してその経営基盤を強化していける
社会的仕組みづくり、
市民社会を広げていくチャレンジに声援を送りたい。
自治体情報