内子町
町民が講師の「まちづくり職員研修」
「生活をしている人の中にまちづくりがある」。町長の発案で始まったこの研修は、毎回、多様な経験を持つ町民が講師となって職員に語りかける。
事例本文
内子町では2009年度からほぼ2か月に一度の割合で、
町民が講師となる「
まちづくり職員
研修」が開催されている。
参加は任意だが、毎回60人を超える参加があり、職務以外に自ら学び考える機会となっている。
この事業は町長が就任した際に提案した事業。
三町合併により、
行政エリアは広がり、職員も新しい内子町の
人材や
資源を再認識し、
新しい
地域づくりを模索する必要があった。
しかし、現実には、自分の職務に追われ、職務外のことに無関心になりがちである。
この事業では職員が町内の動きを知り、町民との情報を共有することが目的のひとつである。
時間は各回40分程度。これまで実施してきた内容は、
「経営者から学ぶ『企業経営と
人材育成』」、「内子の
景観を生かした観光のあり方」、
「農のある暮らしと
農業経営の楽しみ方」、「都会から移住してきた立場の視点で見る内子町」、
「公募で選ばれた内子座の座長による豊富な経験から内子の
まちづくり座標軸を語る」
など、講師も内容も実に多様である。
依頼した講師は経験に基づく話をされ、一番身近な町役場の職員に対して伝えたいことや
知ってほしいことが多くあることに気づかされる。
もうひとつの目的は、職員が町民の生の声を聴くことにより、
それを少しでも
政策や事業に生かしていくことである。
しかし、残念ながらまだそのような事例は見当たらず、今後の課題でもある
。
ただ、町長の考えでもあり、本
研修の基本コンセプトである
「特別な人が
まちづくりをするのではなく、生活をしている人の中に
まちづくりがある」
ということを職員が認識する
需要な
研修となっており、
住民とのつながりを大切に充実した職員
研修となるよう、
研修内容や時間などの見直しを図り、今後も継続的に開催していく予定である。
自治体情報