内子町
「エコロジータウン内子」住民と進めるまちづくり
伝統的な町並みを生かしたまちづくりを推進している内子町は、住民が協力して生ごみの堆肥化から農産物の地産地消という循環型地域づくりも積極的に行っている。
事例本文
内子町の
まちづくりの原点は1975年からの町並み保存運動といえる。
国の
重要伝統的建物群保存地区に選定された後、町並みを生かしつつも、
内子町の自然や産業を生かした
まちづくりを進める
まちづくり計画
「
エコロジータウン・内子」が1992年度に、
その後、2001年度には住民参加による
まちづくりを主眼においた
まちづくり計画
「ともにつくる
エコロジータウン・内子」が施行された。
その後、合併を経て、“町並みから村並み、そして山並みが美しい、持続的に発展するまち"
を将来像に据えた
まちづくりの
総合計画が2007年度に施行された。
各地域では
自治会主体で
地域づくり計画書を作成し、
内子町はその計画に基づき助成が必要なものに対しては
予算化を行い、
地域の特徴を生かした
まちづくりを支援している
(
補助金は全額ではなく、一部地元負担が原則)。
さらに、
自治会ごとに
地域づくり担当職員が配置され、
自治会の計画づくりや実施を側面からサポートする体制もできている。
また、
農業が盛んな内子町は早くから
環境保全型
農業の推進や
地産地消への取り組みをはじめており、
2003年4月には町内の
市街地を中心とした地域の
生ごみを
資源化するため、
JAとタイアップして「内子
堆肥センター」の運営を開始した。
この
堆肥化の仕組みは、各家庭に20リットルの家庭用水切りバケツを配布し、
週2回の収集日に集め、内子
堆肥センターでたい肥化するもので、家庭での分別協力が欠かせない。
さらに、
生ごみの臭いの発生や腐敗を防止するために、
環境浄化微生物「えひめI(アイ)」を各家庭で活用している。
できた
堆肥は「エコパワー」として販売されており、
道の駅「からり」に
農産物を出している農家を中心に利用が広がっている。
エコパワーには、
堆肥の15%を炭化し、
堆肥に混ぜており、
これが
土壌改良に相乗効果を上げている。
家庭から
堆肥センター、そして生産者へ。そして再び
農産物となって家庭に、
という流れは、持続可能な
地域づくりにはかかせない循環の仕組みである。
これにより町内の可燃ごみ量が削減されるとともに、作った
堆肥は
JAや町内で販売している。
地域の自立と循環型
地域づくりに向けて、着実な取り組みが進められている。
自治体情報
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