日野市
市民が市民のためにわかりやすくつくった財政白書
(1)日野市の財政の状況やあり方を評価・検討し、財政健全化に向け作成した財政白書。
(2)市民と市が協働で制作、市民が市民のためにわかりやすく制作。
(3)市民視点での行政への提言も含む内容。
(4)マンガ版・動画版も制作。
事例本文
財政は、
自治体を支える重要な問題であるにもかかわらず、
住民にはなかなか関心を持ってもらえない課題を抱え続けている。
日野市では、
財政白書を
市民が
市民のためにつくることで難しい課題をクリアしようとしている。
白書の内容は、日野市における
財政の現状を振り返り、その原因を考え、
将来の状況を平易に説明したうえで、
市民一人ひとりが
財政に関心を持つことの必要性(意識の面)、
自分でできることからはじめる必要性(行動の面)をといている。
“
税金をちゃんと払おう"、“ゴミを減らそう"、“
市民の手で地域サービスに取り組もう"、
“要らないサービスはいらないといおう"、“日野市で買えるものは日野市で買おう"、
“健康で楽しい生活を"というメッセージとともに、
市民目線での具体的な効果を記述している。
この
財政白書を作成した“健全
財政を考える会"は、多くの
市民への日野市
財政状況の理解促進を目的に、
2002年「
市民財政レポートの掲載」、2003年「日野市
財政白書(第1回)」、
2005年「日野市
財政白書(第2回)」、2007年「日野市
財政白書(第3回)」を作成。
その活動を
総務省主催の“地方
行革をともに考えるシンポジウム」にて発表している。
2008年の「日野市
財政白書(第4回)」では、
副市長をはじめ
行政執行部とも現状の行
財政課題を議論し、
市民の視点から前記のメッセージ(提言)を発している。
2010年には
マンガ版
財政白書「
マンガでわかる!わたしたちのまちの
財政」、
映像版
財政白書「
市民が
市民のためにわかりやすく作った
財政白書」も制作されている。
“
市民と
行政が議論し
市民目線の
財政白書をつくる"という取り組みは、
行政と
市民そして企業が、
行政の課題改善に向けてともに考え、
議論し、行動している点で先進的である。
また、市と
市民とが具体的に
協働できる
人材育成の場としても好事例である。
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