日田市
市内全世帯、全事業所を対象としたバイオマス資源を活かした循環型社会の実現
(1)自然エネルギーの率先的な活用
(2)市内全世帯、全事業所から排出されるごみの中から生ごみを分別
(3)「ごみを燃やさないまち」を目指した取り組み
事例本文
日田市は「水郷(すいきょう)」として古くから水の
エネルギー(水車)を利用した
精米や小鹿田焼(民陶)の土づくりが行われ、
地域特性を活かした
自然エネルギーの導入にも積極的に取り組んでいる。
日田市では
太陽光発電(12の小
中学校、その他3つの施設に設置)、小
水力発電3か所、
風力発電2基、メタン発酵
発電2か所、木質
バイオマス発電(民間誘致)といった
多種多様な
自然エネルギー発電を同一市内で見ることができる。
市内のおよそ8割が林野であることや水が豊富なことから
バイオマス資源を活かした循環型社会を構築するため、
2005年度に
バイオマスタウン構想を策定した。
2006年度にはメタン発酵
発電施設「日田市
バイオマス資源化センター」を立ち上げ、
本格稼働させている。
市内全世帯、全事業所は
生ごみを分別し、個々の責任において排出する。
これほど広域で徹底的な分別収集は全国的に例がない。
これによって
(1)豚の糞尿から空気中に出ていたメタンガスを有効利用することで
地球温暖化防止。
(2)
家畜排せつ物法による豚ふん尿処理の解決。
(3)家庭から出る
生ごみを燃やす費用を削減。
という3つの問題の解決と
(4)
堆肥や液肥は有機
肥料として畑に還元され、有機
農業に役立つ。
(5)電気と温水をつくる。
という2つの得をするのである。
なお、製造される
堆肥は「循環の環(わ)」という名称で
1袋(正味重量15キログラム)50円(袋詰め手数料として)で
市民一人20袋までと限定付きで
市民に販売され、予約販売で半年待ちになるほど人気がある。
液肥は、無料で配布している。
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