仙台市
いい音残創(のこそう)事業
(1)大都市でありながら音環境に注目したこと
(2)地域に埋もれている音環境を発掘し、快適な音環境や音風景を保全することを目的にしていること
(3)「仙台らしさ」を音で「残したい」としたこと
事例本文
仙台市では1994年から2005年度まで、
市民自らが地域に埋もれている音
環境を発掘し、
新しい仙台らしさを音の観点から捉え直すことで
快適な音
環境や音
風景を保全することを目的として「いい音残創(のこそう)事業」が行われた。
これまでに次のような事業が行われた。
■21世紀に残したい仙台の音
風景CD-ROMの作成・頒布
1994年度から1998年までに毎年度、「音マップ」を作成してきたが、
1999年度および2000年度は、
市民から「いい音」「残したい音」を募集し、
「21世紀に残したい仙台の音
風景CD-ROM」を作成した。
すでに廃止されてしまった
市電の音や丸光デパートの時報の音楽など、
「仙台らしい」音、計26点が収録されている。
2001年度は、これを市内の
小学校、
図書館に配布し、一部を
市民に頒布した。
■サウンドポエム・サウンドイラスト コンクール
音に関する感性の開拓と地域の音
環境の発掘を目的として、
「残したい音」や「心安らぐ音」をテーマにした
ポエム(詩)とイラスト(絵画)を募集するコンクールを実施した。
第10回となった2004年度には記念コンサートの開催、
第1回から第10回までの優秀作品を集めたCD-ROMが作成された。
これは「21世紀に残したい仙台の音
風景CD-ROM」復刻版とともに
市内の小
中学校に配布し、一部を
市民に頒布した。
この事業は2005年度で終了したが、大
都市でありながら音
環境に注目した点、
「仙台らしさ」を音で「残したい」とした点が、現在においても評価される。
自治体情報