三鷹市
満点の星空を取り戻す「三鷹市光害防止指導指針」
事業者と市民に向けての光害に関する指導指針。街路灯や広告物の照明への配慮が、良い例、悪い例の説明つきで示されている。
事例本文
東京をはじめとする大
都市圏では、過度な
ネオンサイン、適切な構造となっていない
街路灯、
そして
ライトアップなどの夜空を照らす光のために星空が消えつつある。
また必要以上の照明は、まちの
景観を損ねたり、
エネルギーを浪費したりする原因にもなる。
夜の暗闇を必要とする動植物の
生態系にも影響を与える。こうしたことは、市内に
国立天文台のある三鷹市にとって大きな問題であった。
このため三鷹市では「三鷹市光害防止指導指針」を策定、2002年4月から施行している。
指導指針の具体的な内容としては、
・屋外照明は原則として水平から上方には光がもれないこと
・
低圧ナトリウム灯など
天体観測や
生態系に影響の少ない光源を使用し、
多波長の光を出す
水銀灯や
白熱灯を使用しないこと
・照明器具は必要最小限の光とすること
・人の出入りの少ない所での夜間照明は、センサーでスイッチが入るようにして、
できるだけ消灯すること
・屋内照明もカーテン・ブラインドなどにより、できるだけ外に光がもれないようにすること
・屋外照明は、午後11時以降から日の出まで、できるだけ消灯すること
・
市長は光害防止のために必要な措置を講ずるとともに、情報収集、普及啓発、
そして技術指導を行うこと
などがあげられている。
国立天文台でも、毎年、三鷹地区特別公開「三鷹・星と宇宙の日」を開催して、
市民の夜空への関心が高まるよう、協力している。
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