浜中町
ようこそ!酪農王国「浜中町」へ
(1)町と各機関、団体が協力し新規就農者を総合的にバックアップするシステム。
(2)2011 年までに全国から34 組が就農。
事例本文
北海道東部に位置し気候が冷涼なため
米作や
畑作に向いていない浜中町では、
農業は全て
酪農である。
牛乳の質は非常に高く、例えば日本でも有名な
某高級アイスクリームに用いられる牛乳は浜中町産である。
その浜中町で農戸数減少は大きな問題であった。
そこで町は各機関や団体と連携、新規就農者支援体制を整えた。
1983年度から毎年1〜数件の就農実績があがり、
2011年度までに34組が就農という成果が出ている。
これは町内
酪農家のおおよそ17%にあたる。
就農者は北海道よりも全国各地(山形、福島、埼玉、千葉、茨城、東京
神奈川、長野、愛知、石川、三重、京都、大阪、佐賀)から集まっている。
就農への流れは次の通り。
就農希望者は浜中町就農者
研修牧場、
町内農家
研修、
酪農ヘルパーの経験を通して基礎と実践を学んだ後、
分場管理者制度(3〜5年のトレーニングを受けた
研修生を分場管理者とする制度)を利用、
またはリース牧場の運営を経て
酪農家として独立する。
この中で、町は関係機関や各団体と次のようなタッグを組み援助を行なう。
(1)町と
農協は全般支援
(2)
研修牧場、指導
農業士、
酪農ヘルパー組合は
人材育成
(3)
農業共済組合の所属獣医らは、牛の疾病への対応を指導
(4)
農業委員会は農用地斡旋
(5)
農業改良普及センターは技術指導と地域データ収集
これらに加え
酪農ヘルパーの派遣、農作業
委託事業、
浜中町
酪農技術センターで
土壌分析や
乳牛1頭ごとの病歴、
供給
飼料などのデータ管理を実施する。
さらに、浜中町新規就農者誘致
条例で就農支援を行なっている。
(1)農場リース料半額助成、経営開始後5年、
固定資産税相当額を助成(北海道
農業開発
公社の農場リース事業などを利用した場合)。
(2)
農業関係制度資金を借入し用地や施設を取得した場合、
経営開始後の5年、2.0%を超過する
利子分を助成。
町と団体の強力なサポートで新規就農者の精神的・経済的負担を大きく軽減。
消費者の安心につながる質の高い牛乳の安定供給に成功している。
自治体情報
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