長崎市
職員力アップをめざす取り組み
(1)職員提案制度
(2)庁内イントラネット利用で、職員間の知識・経験・情報交換掲示板「なるほどひろば」
(3)職員のモチベーションアップのための情報誌「なるほど・ザ・職員力」を毎月発行
(4)市長との意見交換の場「市っぽく手弁当会議」
事例本文
長崎市は、「地域力をアップするには、
市民力とともに市の職員力もアップしなければならない」
と考え、田上
市長が就任した2007年8月機構改革の一環で、総務部に職員力推進室を設置した。
また従来からあった職員提案制度を「市役所はってん機構」にパワーアップさせ、
キャッチフレーズも職員から募集して「ばってんをはってんに」と名づけた。
職員提案制度は、改善報告、自由提案、所属提案の3パターンある。
その中で改善報告は
市民サービス向上や事務事業の効率化など何らかの効果が出た事例を、
自由提案は現在市で実施していない新たな事業、
事務事業の問題点、課題、解決方法を募集するもので、
これまでの5年間で改善報告は751件、自由提案は、133件の実績がある。
改善報告は、毎年庁内の改善推進委員会で審査し、7件程度選び、
市長、
副市長、外部コメンテーターと
市民にも公開した
「はってん改善KIKOU会(聴こう会)」で発表する。
発表会の最後に、参加者みんなで審査し
市民選出特別賞、職員選出特別賞を決定する。
また職員力推進室は、職員が仕事以外の社会活動などの情報交換ができる掲示板
「なるほどひろば」の運用や、職員のモチベーションアップのための情報誌
「なるほど・ザ・職員力」を毎月発行している。
その他市役所の庁内イントラネットを利用して、
市長が職員に直接呼びかけを行う
「
市長掲示板」と市職員が直接
市長と意見交換ができる
「
市長ホットライン」の取り組みも行っている。
極めつけは、
市長と職員が手弁当を持ち寄って、少人数の意見交換や勉強会を行う
「市っぽく手弁当会議」がある。
なお「しっぽく」は、長崎伝統を受け継ぐ、卓袱(しっぽく)料理の意味を込めた
名称である(なお、会議のときしっぽく料理はでない)。
「市役所改革プロジェクト2011」〜自考・自発・自動〜で、事業
戦略、
人材戦略にもとずく「
市民に
信頼される市役所」づくりにおける、
職員(組織)の意識変革・成長をめざす職員力向上の4つの柱を示し、
一定の成果をあげた職員力推進室は、2011年8月に長崎市しごと改革室に名称変更された。
これからさらなる職員力・組織力アップをめざす「しごと改革室」は第2ステージに入っている。
田上
市長2期目(5年)で
市民力、職員力がかみ合い、
その相乗効果による地域力アップの道筋が見えてきている。
自治体情報
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