高知市
住民が地域で動き、繋がるコミュニティ活性の取り組み
市民参加による地域のまちづくり計画策定と市民の実践活動の経験をふまえ、組織を超えた住民の動きをつくるしくみづくりが始まった。
事例本文
高知市は、地域に暮らす住民ならではの知恵や力を
まちづくりに活かそうと、
1993年度から
コミュニティ計画の策定を進めてきた。
コミュニティ計画は、地域の
まちづくりの取組に関する方針や方策を取りまとめたもので、
おおむね
小学校区を単位として、一般公募の住民が全員参加した
市民組織を結成し、
街角ウォッチングから地域の現状や課題を見つけ、
地域の
まちづくりの将来
目標を考え課題解決の方策を話し合いながら、
1年以上かけて計画案づくりを行い、
行政計画として策定されるようになった。
庁内で公募した市職員も
まちづくりパートナーとして参加した。
現在まで、市内40地区のうち、28地区で1,000人を超える
市民が参加して
コミュニティ計画を策定し、さらに
市民側でできることを実現していこうという機運が生まれ、
24の地区において計画を実践する
市民組織が結成された。
例えば、地域の特性に応じた
市民提案・
市民参加の講演会の開催や
地域の
資源を生かした史跡マップの作成、グラウンドワーク方式による子どもたちの
自然体験広場づくり、防災や地域のつながりを強めるイベントの開催等、
様々な
まちづくり活動を展開しており、市もそれを支援している。
コミュニティ計画には、
市民と
行政の
まちづくりにおける役割分担が盛り込まれ、
市民側には、「できることは自分たちでやっていこう」という意識が芽生えた。
市職員も
まちづくりパートナーとして参加したことで、
市民との
コミュニケーションの大切さを認識した。
しかし、10年以上経過すると、担い手の
高齢化、固定化、
他の組織との連携の難しさなど、課題や問題が現れてきた。
さまざまな活動資金を外に求め、活性化する地区がある一方、
活動が停滞したり、マンネリ化に陥ったりしている地区もある。
そこで2010年度からは、
コミュニティ計画と同様に、おおむね
小学校区を単位として、
その地域の中にある
自治会や青少年育成協
議会、
PTA 等、さまざまな組織が一堂に会して、
それぞれの活動や課題等を地域で共有し、
地域住民がそれぞれの組織を超えて協力し合う動きをつくるための組織
「地域内連携協
議会(仮称)」を、地域の核として設置していくための話し合いがされている。
自治体情報
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