多治見市
子どもの感性を育む地域住民参加の学校づくり
多治見中学校の建設では地域住民参加の学校づくりを行い、雨水利用と施設緑化をはじめとした様々なアイデアを取り入れ、地域に開かれた学校となっている。
事例本文
多治見市では、多治見
中学校を建設(※2001年竣工)するにあたり、
地域、保護者、生徒などから提案された「夢アイデア」を「多中改築実行委員会」で取りまとめて、
設計エキス
コンペを実施した。
(1)多治見
中学校型教室〜フレキシブルに変化する空間〜
2教室を1単位(House)で、時には大空間が出現、間に共通多目的スペースがあり、
しきりをはずすと大空間が出現する。House内には更衣室にもなる空間、内流しがある。
(2)半外部〜内と外をつなぐ空間〜
内部〜半外部〜外部と連続した空間があり、教室〜半外部廊下〜板デッキの中庭とつながり、
屋上庭園まで行くことができる。半外部廊下は、教室の延長として中庭の延長としても利用、
生徒達が自由に行き来でき、各階ごとに
植樹帯もあり常に自然の変化を目にして勉学できる。
(3)地域開放〜地域に開かれた学校〜
地域の人々は、校舎間に配された樹木のある
プロムナードを通って
北側の
市街地から南側の三つ池に通り抜けられる(フェンスを排除)。
プロムナード沿の体育館、特別教室群は地域の
生涯教育の場となる(地域開放管理室)。
(4)「エコスクール」〜
環境のシンボルとなる学校〜
太陽光発電(40Kw/h3階庇、アリーナの屋根)、東西2面採光、
雨水循環池(屋上の池から校舎内水路・自然観察園への給水と循環)、
屋上の植栽(断熱層と体感温度の低減)
夏の木陰の涼しさや秋の落ち葉拾い、植物や
ビオトープでの生き物など、
季節の移ろいを感じられる校舎は、子どもたちの感性を育む学校として
先駆的に取り組まれた事例である。
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