大木町
みどりゆたかで、おしゃれな農村づくり基本計画
「自信と誇りを持ったおしゃれな農村」という理念をかかげ、有機、循環型の農業の町をめざす。
事例本文
大木町の
農業は、筑後川下流の肥沃な土地に恵まれ、
昔から米の収穫量は多く、換価性の比較的高いい草が栽培されるなど、農地や町を潤してきた。
近年は、いちごや
農業生産法人によるキノコ類への作物転換が図られ、
農業生産を伸ばしている。
しかし、
農業を取り巻く
環境は他地域同様
農業事業者の兼業化、
高齢化に伴う地域
農業の担い手不足、遊休農地増加などで厳しくなっている。
そこで、大木町では今まで培われた地域の知恵と技術を活かした
農村づくりを行うことで、
地域の人々や周辺の都会人に対して魅力ある
地域づくりをめざしている。
2005年に「みどりゆたかで、おしゃれな
農村づくり基本計画」が
JA福岡大城の第2次
農業振興計画の中で示され、
全町民が
農業に関われるような町づくりの基本となった。
それは、①何でも自分で作る自主性、②みんなで作る
協働性、③有機
農業で作る持続性、
④楽しく作る感動・感性、⑤美しく作る美意識、という5つの
目標を掲げ、
「自信と誇りを持ったおしゃれな
農村」というビジョンのもと、
大木町
農業のめざす基本方向を住民と話し合いながら策定されたものである。
2006年11月からおおき循環センター「くるるん」を稼働させ、生ゴミ、し尿までも
廃棄物ではなく、地域
資源として有効に活用し、農地還元を実施している。
液肥として利用するメタン発酵消化液は、有機液肥「くるっ肥」として
年間約6000tが製造されており、
稲作や麦に利用されている。
このおおき循環センターを中心として、
町の経済・観光・
農業・地域活動等すべてが基点となり循環するという考えである。
2008年には「大木町
もったいない宣言(ゼロウェイスト宣言)」し、
徳島県上勝町につづき日本で2番目の「ゼロ・ウェイスト宣言」
自治体となった。
「子どもたちの未来が危ない」と冒頭に掲げる今回の大木町宣言では、
「無駄の多い暮らし方を見直し、これ以上子どもたちに『つけ』を残さない町を作ることを決意」
するとし、再
資源化を進めることなどにより、
2016年度までにごみを焼却・埋め立て処分しない町を目指している。
生ごみなどの分別排出の徹底により2009年のリサイクル率は50.8%で
2005年度に比べ約36%伸びている状況にある。
2011年4月におおき循環センター「くるるん」に隣接して、
農産物直売所と
地産地消レストランを併設した「道の駅おおき」がオープンした。
また、
地産地消モデルタウン構想を作成したことにより「くるるん」周辺から
有機での野菜づくりが広がっており、大木町は
農業の町としてさらに進化し続けている。
自治体情報
自治体名 |
大木町(外部リンク) |
都道府県名 |
福岡県 |
人口 |
14,350人 |
部署名 |
環境課 |
TEL |
0944-33-2202 |
FAX |
0944-33-2203 |
E-mail |
|
関連URL