板橋区
わかりやすい「板橋区環境マネジメントシステム実施結果報告書」の作成
全国の自治体では数少ない、環境マネジメントシステム専門の実施結果報告書。
内容もわかりやすくまとめられている。
事例本文
『エコポリス板橋』
環境都市宣言を1993年に行った板橋区では、
1997年度から「板橋区庁内
環境管理・
監査システム」により、
自主的な
環境管理の取り組みを展開してきた。
これを発展させ、
行政運営全般にわたる活動を
環境の視点からマネジメントするため、
国際
規格ISO14001に適合するよう改訂したものが
「板橋区
環境マネジメントシステム」(以下、
EMS)である。
板橋区では、この
EMSに基づいて施策を動かした結果を
「板橋区
環境マネジメントシステム実施結果報告書」にとりまとめて、ひろく公表している。
この報告書は「板橋区
環境白書」(隔年発行、資料編毎年発行)とともに
板橋区の総合的な
環境施策の報告書となっている。
EMS報告書を
環境白書または
環境基本計画年次報告書とは別に発行している
自治体は少ない。
内容的にも、施策の進捗状況や効果が一目でわかるように工夫されている。
たとえば『平成21年度版』では、
(1)実施結果の要約として、全施設での
エネルギー使用量・
廃棄物排出量の経年変化をグラフ化している。
(2)
環境保全項目(施策)について、数値
目標のあるものは年度内の
目標と実績、達成率、そして活動
指標に対する進捗率を記載している。
(3)
エネルギーなどの
環境負荷項目については
目標、実績とともに
経済効果(削減された経費額)、
二酸化炭素増減量を記載している。
(4)各課・施設での具体的な
環境への取り組みを紹介している。
(5)「職員の意識向上」の項目があり、職員
研修の実績一覧を掲載している。ほかにも、
(6)末尾には報告書に対する読者の意見・感想を求める
アンケート用紙がついている。
(7)初めての発行以来、板橋区職員が全てのデータを集計・編集し、
コンサルタント機関は利用していない。
などが評価される。
2003年度には「第7回
環境レポート大賞」((財)地球・人間
環境フォーラム・(社)全国
環境保全推進連合会主催)で、
環境報告優秀賞を受賞している。
これは、
自治体としては初めての受賞である。
自治体情報
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