安城市
中部環境先進5市サミットの継続的開催
(1)中部地区の環境首都コンテスト上位10以内の自治体首長が勢揃いして、共同プロジェクトの実施について検討し、いくつかは実行段階にある
(2)実効性の向上に不可欠な首長への意識付けと各市トップの顔合わせ
(3)単発の取り組みではなく、定期的に持ち回りで開催されている
事例本文
2009年度に開催された「
環境首都をめざす
自治体全国フォーラムin安城」において、
「地域
公共人材流動化のための準備会」の設置が決まり、その具体的検討を行うため、
中部にある安城市、飯田市、多治見市、新城市、掛川市で検討会を組織した。
安城市は、上記フォーラムでの提案主体でもあり、検討会会場の提供や
会議の準備などを
環境首都コンテスト全国ネットワークと
協働で取り組んできた。
当該検討会には
環境、
人事の担当職員が出席しているが、
この動きを職員レベルだけでなく
首長にも具体的に知ってもらうことで
リーダーシップを促すとともに、さらに各市の共通課題を
具体的に解決していく動きにつなげたいと考えた。
そこで、中部
環境先進5市サミットを開催することを企画し、
環境首都コンテスト全国ネットワークと
協働で内容を具体化してきた。
そして2010年12月27日、多忙な
市長のスケジュールの合間を縫ってやっと開催にこぎ着けた。
当日は各市からそれぞれの
環境施策、特に
環境と産業に関する施策についての紹介のあと、
具体的に何ができるか、どうすれば効果的な社会アピールができるか、
などについて活発な意見交換が交わされた。
このサミットの第2回は静岡県掛川市で2011年8月11日に開催された。
そこにいたる経緯がおもしろい。
このサミットの社会的な
PRを目的に、安城市から掛川市へのバトンタッチならぬ
「中部
環境先進5市サミットサイクルリレー」が第2回サミットに先立つ7月9日に行われた。
神谷安城
市長と安城市の
自転車好き職員みずからスポーツ
自転車に乗り、
安城市から新城市作手、静岡県浜松市の三ケ日を経て掛川市役所をめざして全長142キロ、
標高1350mの道のりを走破し、松井掛川
市長に「
たすき」を手渡した。
第2回の掛川サミットでは安城市でのサミットを受け、
機動性をもって
人材流動化をさらに具体化していくべきことが合意されるとともに、
「3.11」の
福島第一原発の事故を受けて
省エネや
節電に対する具体策が求められていることから、
各
自治体の
省エネ・
再生可能エネルギーの導入に関する提案が出され、
共同実施できるものは早急に具体化していこうということが確認された。
最終的に「共同宣言」が出され、各
市長が署名を行った。
第3回は多治見市での開催が決まっており(2012年3月現在)、
掛川市から多治見市への「
たすき渡し」がどうなるか、注目してほしい。
複数の
自治体首長があつまり、お互いの
環境政策・施策について議論する機会としては、
環境首都創造NGO全国ネットワークが毎年開催する
「
環境首都をめざす
自治体全国フォーラム」があるが、
特定課題の解決には地域単位で共通する課題を具体的に議論できる場が必要である。
この取り組みは、他の地域での
自治体共同プロジェクトのモデルとなると思われる。
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