掛川市
市域の50強%が協定を結んだ「掛川市生涯学習まちづくり土地条例」
(1)23地域が協定を締結、面積にして約13,948ha(市域の約53%)をカバー。
(2)土地は公共的存在という認識。
(3)環境保全型まちづくりにも貢献。
事例本文
掛川市
生涯学習まちづくり土地
条例は、地域の土地利用について
住民と
地権者が中心になって「
まちづくり計画」を策定し、
地域と市が協定を結び、住民と
行政が協力して土地利用の抑制・誘導を行うもの。
同様の土地利用計画策定は
都市計画法を根拠とする
条例にもとづいて
各地でつくられているが、掛川市の事例は「土地は
公共的存在」
「
環境保全型
まちづくり」の視点を取り入れ、「
市民主体の土地施策の策定」
「実施における積極的な
市民参加」をうたっているところに特徴がある。
自然を後世に残すことも
まちづくりと明確に認識されている。
この
条例では次の3点を原則として掲げている。
(1)
地域社会共通の必要性と自然
環境・社会的
環境・経済的
環境・
文化的
環境とに配慮する
(2)土地を
投機の対象としてはならない
(3)土地開発で利益を得たものは応分の負担をしなければならない
この
条例に基づいて、
自治会の代表者と土地の
所有者は
まちづくりの
目標と土地の利用方法についての「
まちづくり計画」を策定しなければならない。
一方、
市長は
自治会代表者、土地
所有者と「
まちづくり計画」の協定を結ぶことができる。
この
条例により、市内23地域で協定が結ばれており、総面積は13,947.98ha、
市域の約52.5%をカバーするまでになっている。
この
条例に基づいてつくられた「
まちづくり計画」には、目的別に、
まちづくりの方針が書かれている。
たとえば倉真地区では
・緑豊かな
環境を守り、育てるため、道路に面した垣や柵は生け垣、
板塀または植栽が施された透視可能フェンスとすること
・美しい川をよみがえらせるため、家庭でできる
生活雑排水対策に取り組むこと
・ごみのない美しい地区にするために、家庭でできるごみの減量化
(マイバックの持参・
生ごみのたい肥化)に取り組むこと
・歴史・
文化資源等とのふれあいを通して地区の歴史・
文化を学び、
後世に引き継いでいくこと
などとなっている。
「
生涯学習まちづくり」という名称は、掛川市が1979年に
全国初の
生涯学習都市宣言をし、1990年に地球・美感・徳育
都市を宣言したことによるもので、
条例でも土地に関する
生涯学習の奨励がうたわれている。
自治体情報
自治体名 |
掛川市(外部リンク) |
都道府県名 |
静岡県 |
人口 |
116,363人 |
部署名 |
地域支援課地域づくり係 |
TEL |
0537-21-1150 |
FAX |
0537-21-1164 |
E-mail |
|
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