長野市
すべての公民館で地域独自の「生涯学習型環境学習」
市内すべての公民館がそれぞれ独自の目標をたて、環境学習に計画的に取り組んだ。
事例本文
長野市内の
公民館は全部で27。
「
生涯学習施設として、どのように
環境に関わることができるか」。
そんな課題に対して市は「すべての
公民館で
環境学習に取り組む」という
公民館の専門性を活かしたユニークな
目標をたてた。
そのきっかけは、
環境学習の広がりに課題を感じていた市の
環境政策課が、
公民館での
生涯学習に
環境の視点を入れてみては、
生涯学習課に提案したことに始まる。
学習会の内容は、例えば
バードウォッチング、外国人のための日本語教室、
ISO 研修、森林体験
学習、
環境映画の鑑賞、
竹とんぼを飛ばそう教室、星を見る会、
善光寺さんの魅力、菊づくり講習会、
生ごみ減量講座、草木染め、
ホタルの
学習会など、多種多様。
公民館ならではの、親しみやすい題目が並ぶ。
「
環境」を前面から打ち出さなくても、
生涯学習という日頃の学びの中で、
すこしでも
環境の大切さについて考えられる機会は、
ライフスタイルを見直す行動につなげる近道ともいえる。
職員にとっても住民にとっても生活と
環境を結ぶ新たな視点の獲得につながることも期待できる。
EMS で進行管理しているため、すべての
公民館の
環境学習実施スケジュールが一元的に管理され、
環境目標の達成状況、今後の課題などの報告も上がってくる仕組みになっている。
数年継続したことで、地域に定着するとともに、地域外からの参加者も増えたという。
生涯学習に
環境の視点を組み込むことで、地域の
価値の発掘、
PRにもつながる。
市の
環境政策課としては、今後も地道な継続とともに、さらに
環境の視点の組み込みを広げていきたいと考えている。
自治体情報