長野市
剪定枝・まきストーブ活用事業

市が仲介者となって果樹農家とまきストーブ使用家庭を結び、「まきストーブ」の燃料に農家で不要となった剪定枝を使う、地域の特性に合った事業。

事例本文

りんごなどの果樹栽培が盛んな長野市では、二酸化炭素の排出削減による地球温暖化防止と、
農業残渣の有効活用を通じた農業振興支援を目的とし、果樹の剪定枝など不要となった木材を、
「まきストーブ」などの燃料として活用する事業に取り組んでいる。

農作物残渣のひとつである果樹類の剪定枝を、灯油などの化石燃料の代わりに
暖房用の燃料として使用することは、果樹栽培が盛んで冬の寒さの厳しい長野市の特性に合っている。

また、化石燃料の削減によるCO2排出抑制(まき1㎏の使用で約1㎏-CO2の削減が見込まれる)とともに、
農業残渣の有効活用の点からは農業振興支援という効果もある。

果樹農家では、剪定枝の処分は、やむを得ず野焼き廃棄物処理法の特例)を行ったり、
市の清掃センターへ運んだりするなど負担となっていた。
一方、2005年5月に実施した「まきストーブ」利用者へのアンケート調査では、
「まきの調達が困難」との回答が多く、市では両者を結び付けられれば一石二鳥と考え、
取り組むことにした。

この事業は、市が剪定枝の提供農家と希望世帯を募り、登録した希望世帯に
農家の場所や面積などの情報を提供、希望者はこの情報から提供農家を選び、
連絡を取り合って加工(切断)・運搬を行う仕組みになっている。

モデル事業として実施した2005年度は、農協などを通して約50戸の果樹農家の応募があり、
また、提供希望世帯からは応募が殺到し100戸以上となった。
それを受けた2006年度からは、本格的な実施となった。

<利用状況・実績>
       利用者/果樹農家
2005年度 96人/60人
2006年度 93人/106人
2007年度 117人/87人
2008年度 72人/65人
2009年度 82人/83人
2010年度 76人/76人
2011年度 97人/54人

自治体情報

自治体名 長野市(外部リンク)
都道府県名 長野県
人口 381,511人
部署名 環境政策課地球温暖化対策室
TEL 026-224-7532
FAX 026-224-5108
E-mail

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